新築住宅数と空き家数がアンバランス

毎年日本国内で100万棟前後住宅が新築されて来ました。しかし平均30年で壊されてしまいます。
アメリカは55年、イギリスは77年です。
高度成長期のモデルとしては大量生産、大量消費、大量廃棄である意味よかったのかもしれません。
日本は木造だから耐久年数が短いので仕方がない。とか、
地震が多いから当然だ。とか、
欧米とは気候が違うから比較しても無駄。とか……理由がつけられていたのかもしれません。
しかし本来木材は150年から200年かけて乾燥により強度が最大化します。
法隆寺の五重の塔や薬師寺の東寺は1300年経って存在しています。
100年、150年の伝統構法の古民家も数多く存在します。
このギャップは工法の違いもありますが、主に雨水や湿気対策のメンテナンスの状態によります。
又毎年100万棟の新築が作られる反面、空き家が2013年時点で820万戸あり、2023年には全住宅の20%の約1400万戸が空き家になると言われています。
5件に1件が空き家です。
既に我が家の近所(千葉県市川市真間)でも6/23が空き家です。26%で実に4件に1件の割合です。
こうなるとなんとなく物騒で、ゴーストタウン化して地域が荒んでしまいます。
しかし高齢者の一人暮らし、外国人、障害者など住宅の確保に苦労されている方も年々増えています。
最近はこの状態をなんとかしなくてはいけないと痛切に感じています。
中古住宅の診断(インスペクション)、保証、流通、住宅確保要配慮者へのマッチングが必要だと思います。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事一覧